当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
オフセット印刷を中心とする会社から、小ロットのPOD機能やCTP工程を持つ会社との統合について相談をいただきました。古い機械の台数を減らすことだけを目的とせず、受注仕様と工程の相性を確かめることが主な論点でした。
設備の組み合わせを判断する前に、どの仕事をどの工程で扱うか、方式を変えた場合の品質や費用をどう比較するかを整理する方向で検討しました。
重視した条件
工程配分では、部数、使用する紙、色、納期、加工の条件を確認しました。そのうえで、オフセットとPODを切り替える条件を設定し、機械の違いだけで受注の振り分けを決めないことを重視しました。
品質については、承認見本と試験出力を比較する方針です。印刷方式を変えることで生じる差を顧客と確認し、出力できるかどうかと、顧客が求める品質に対応するかを分けて検討しました。
整理したポイント
前工程は、RIP、面付け、刷版、フォントの情報を整理し、出力環境と権利を照合する確認項目としました。設備を引き継ぐだけで前工程も同じように使えると決めず、必要な条件を対応させるためです。
費用面では、クリック料金、段取り、保守、外注の条件を確認しました。統合前後で比較する原価条件をそろえ、工程配分を変える判断と費用の見方が一致するように整理する方針を検討しました。
引き継ぎに向けた確認事項
少部数、通常部数、再版のサンプルを用い、実作業と出力を比較する進め方を検討しました。試験の結果と承認見本を照らし、工程の切り替え条件や顧客に確認すべき差を具体化することが確認事項です。
機械を止める判断は、代替生産と保守・撤去の条件を確かめたうえで行う方針としました。工程、品質、費用の確認を合わせて進め、受注仕様に即した統合の方法を検討する相談となりました。
印刷会社の承継について、現在の課題からご相談いただけます。